2007/06/14

ガンプラ(ガンダムのプラモデル)におけるオリジナルカラー選定

ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の楽しみ方のひとつとしてオリジナルのカラーリングを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか?このオリジナルのカラーリングに挑戦してみたものの「なんでこんなにカッコ悪くなってしまったんだ?」と、自分が想像していたイメージとかけ離れたものに仕上がってしまい、自分のセンスのなさに愕然として自信をなくされた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

ご安心ください。

そんな自信をなくされた方もきっと自信をとりもどせる、オリジナルカラーの色彩配置に関してうまくいくヒントをプロのグラフィックデザイナーの端くれとしてデザインという物を生業としているわたしがお伝えいたします。

アニメのガンダムシリーズに登場するMS(モビルスーツ)には設定色というものがありますが、この設定色を選定しているのはプロのデザイナーが色を選考しているわけです。有名なデザイナーとしてはカトキハジメ氏などが有名ですね。ですから極端におかしな配色にはなりえないわけです。また、一般的にカラーセンスがよいと言われている人というのは色に対しての感受性が強く、色の持つ特有のイメージをバランスよく配置できる人といえるでしょう。センスの塊のようなデザイナー達は実はこの色の特性というものを熟知しているのです。プロのデザイナーのような配色センスを身につけるためには、専門学校などに通い勉強をし、その後勉強したものを実際に応用していくための経験を積まなければ身につけることはできませんが、これからカラーコーディネーターなどを本職として目指す方以外そんな手間ひまなどはかけないでしょう。

「じゃあ、俺にはむりなのか?」と、涙ぐまないでください。

色の持つ特性のちょっとした基礎を覚えていただければ、泣けるほどのひどい失敗をしないですむのです。

まず、色の特性ですが、色の好みは主観的なものであり、配色を見た時の感じ方は人それぞれ違うものです。ですが、色にはそれぞれ人が共通する「温度」「重さ」「華やかさ」「感情」などをイメージさせる性質があるのです。

  • 色の温度差:赤系は暖かさを、青系は寒さをイメージさせる
  • 色の重さ:白に近い色は軽さを、黒に近い色は重さをイメージさせる
  • 色の華やかさ:赤などの鮮やかな色は華やかさを、黒に近い色は地味さをイメージさせる
  • 色の感情:赤系の色は情熱を、青系の色は沈静をイメージさせる

上記はほんの一例ですが、このように色にはそれぞれいろいろなものをイメージさせる性質があることがお分かりいただけるかと思います。これらの要素をバランスよく配置できれば美しい配色が可能なわけですが、これだけでは実際の配色はどんなバランスで配色すると美しくなるのか分かりませんから実際に応用できる手段をお伝えします。

同系色で統一感を目指す仕上げ

一番簡単なオリジナルカラーでガンプラ(ガンダムのプラモデル)を成功させる方法は同系統の色でまとめるものです。たとえば赤をメインカラーの機体とした場合メインカラーとなる赤に他の色を混色してメインカラーと違う赤を数色作り配色すると統一感のとれた機体にしあげられます。この場合のポイント塗装として黄色などを一部に配色するとメリハリのあるものとなるでしょう。

同じトーンでのバランスを目指す仕上げ

次におすすめなオリジナルカラーでガンプラ(ガンダムのプラモデル)を仕上げる方法は同じトーンの色でまとめるものです。同じトーンというのは明度(色の明るさ)と彩度(色の鮮やかさ)を合わせることです。たとえば青をメインカラーの機体とした場合メインカラーとなる青と同じような明るさのグレーなど合わせる方法です。濃い青であれば暗いグレーをあわせ、淡い青であれば明るいグレーを合わせるといった具合です。この場合のポイント塗装として濃い色や鮮やかな色のメインカラーであれば薄い色を使用し、薄い色や明るい色のメインカラーであれば濃い色を一部に使用する配色をほどこすとメリハリのある仕上げとなります。同じトーンでの仕上げで注意すべき点は鮮やかな色や濃い色の補色(ある色に対して最も目立つ色。反対色)はどぎつくなってしまいがちで品を損なう恐れがあります。補色例として緑対赤、紫対黄色などです

多色使用の塗装を目指す仕上げ

実際にすでに確立されたガンダムシリーズのMS(モビルスーツ)の設定色をよく観察してみましょう。これらをよく観察すると一体につき使用されている色系統は多くてもせいぜい4系色ほどです。比較的多く色が使用されているストライクフリーダムガンダムも大雑把に分けて白、青(紺含む)、赤、黄(ゴールド含む)系の4系色ほどです。これ以上の色系統を増やしてしまうと色のベクトルのコントロールが困難になってしまいますから、色数は4系色ほどに留めておくことが無難です。また、白がメインカラーになっていることにも注目してみましょう。多くの色を使用する注意点としてメインカラーと比べて目立つ色は塗装面積比を小さくすることがメリハリのある機体に仕上げるコツです。ストライクフリーダムガンダムの場合は赤がポイントとなる色でしょう。多色塗装は色の選定が比較的難しいので実際に塗装する前にカラーペンなどでスケッチしてイメージを確認してから行なった方が失敗を防げます。

人気ブログランキング

「ガンプラマスターの夢ブログ」TOPページ→

関連記事

コメント

非公開コメント

へーそう言われるとなんか納得な感じですよね。
何時か僕もオリジナルなカラーを挑戦したいものです。

非常にタメになるお話ですね。
私も『やっちゃった!』ときは全体をドライブラシで
色調を整えたり、ひどいときはエアブラシで
トーンを変えた色を吹きなおしたりしてます。

うーん奥が深い。

勉強させてもらいました。
配色や明度のバランスって難しいですよね。
こんな話は中々聞けないので、頭に入れておきます。

R☆トータスさん
色というのは確かに奥が深いですね
ですから自分の好きな色の組み合わせを徐々に頭の中にストックしていければいいんじゃないかと思っています
わたしは仕事上、色に関わることが多いのですが
ほんの少し、ある色の面積比を変えるだけで随分イメージが変わることもしばしばです

タコベ~さん
参考になれば幸いです。普段なにげなく見ているものにも自分の好きな配色があると思います。それを応用してみるのも手ではないでしょうか?例えば車やバイクのカラーリングとか